江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2019/10/22(火) 〜 2019/12/15(日)
会場 熊本県立美術館 |
勇姫は、熊本藩第10代藩主・細川斉護の三女として、天保5年(1834)に江戸の熊本藩上屋敷龍口邸にて誕生。母は、斉護の正室・益で、姉たちが誕生後すぐに夭折しため、正室から生まれた唯一の子どもとなりました。生まれつき病弱で、天保13年には天然痘にかかり、一命を取りとめたものの、顔には「あばた」が残ってしまいます。このとき、すでに福井藩第16代藩主・松平春嶽と婚約をしていたので、細川家はその解消を申し入れました。しかし、春嶽は「いったん約束したのだから、たとえ何があっても差支えはありません」と解消には応じず、嘉永2年(1849)11月、数えで勇姫16歳、春嶽22歳の年に婚礼が執り行われています。そのわずか半年後、勇姫の未熟さや女中同士の確執により、離婚協議問題が勃発。その危機を何とか乗り越え、最終的にふたりの仲は大変睦まじいものとなり、今日まで微笑ましいエピソードが伝わっています。
明治20年(1887)、勇姫は54歳でその生涯に幕を閉じました。その間、260年以上にわたって続いた江戸幕府が終わりを告げ、明治天皇を中心とする中央集権的な近代国家が成立。勇姫は、いわば「激動の時代」を生きた女性といえるでしょう。
熊本県立美術館で開催される細川コレクションⅢ「勇姫―幕末維新期を生きた細川家のお姫さま―」では、婚礼に係ることを記録した古文書や勇姫ゆかりの品々が展示され、その足跡を辿ります。
会場は、熊本県立美術館 細川コレクション永青文庫展示室(別棟展示室)。
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