江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
2023/06/05 |
世界唯一のアジア近現代美術の専門館である福岡アジア美術館(福岡市博多区)は、アジアの近現代美術に親しみ学んでもらおうと、新しいWEBサイト「アジア美術資料室」を開設しました。
サイトは同館の長年の活動の中で収集・蓄積してきた記録・情報・ネットワークを生かして制作。だれでも利用できるように基本的な情報を中心に日本語と英語で紹介します。
同館によりますと、アジア現代美術が日本に本格的に紹介された1980年代から相当数の展覧会やイベントなどが開催されたものの、図録や資料などを閲覧できる機会は少なく、全体像を知るのはなかなか難しいのが現状だそうです。そのような背景から、近現代アジア美術の流れを理解し、日本との美術交流の歴史も知ってもらいたいと作られました。
同サイトは、二つのコンテンツで構成されています。
一つ目は専門用語を解説する「知る」ページ。アジア近代・現代美術の歴史を理解するための基本用語を知ることができます。アジアで展開された運動やグループ、フォーク・アート、大衆美術などのカテゴリーで40項目の美術用語が検索できます。同館の所蔵品検索サイトともリンクしているので、この用語解説から関係する作家・作品につながっていき、体系的に情報を集めることも可能です。
二つ目は年表のデータベース「調べる」ページ。1810年代から現在までの重要な出来事を一覧表で確認できるとともに、年代や国・地域別の美術史を検索したり、テーマで比較したり、さまざまな使い方ができます。アジア地域における重要な近現代美術の展開だけでなく、その展開に影響があったと思われる政治・社会・文化、日本と他地域の美術交流など700項目の事象が登録されています。
福岡アジア美術館は「今後は、各項目の内容更新や追加を図るほか、日本語で出版された文献から、入門的な概説、専門的に深めた研究まで、ユーザーの興味にあわせて、おすすめの文献を検索できることを計画しています。アジア近現代美術の発信に、今後とも努めてまいります」と話しています。
興味がある国の美術動向、特定の芸術様式や作家、気になる展覧会の過去の内容など、いろいろな知りたいことに応えてくれるサイトで、アジアの近現代美術史を理解する一助になりそうです。
アジア美術資料室はこちらから。
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