九州、山口エリアの展覧会情報&
アートカルチャーWEBマガジン

ARTNE ›  FEATURE ›  コラム ›  近況往来/須崎公園テーマに展覧会 「森目線で考えたい」 現代美術家・オーギカナエさん

近況往来/須崎公園テーマに展覧会 「森目線で考えたい」 現代美術家・オーギカナエさん

2021/07/20 LINE はてなブックマーク facebook Twitter
展覧会「森で会いましょう」 18日まで、福岡県立美術館=092(715)3551。

 福岡県立美術館と隣接し、再開発が予定されている須崎公園(福岡市中央区)で6月、園内の木々を親子で描くワークショップを行った。子どもたちの作品や、同園をテーマにした自身の新作を紹介する展覧会「森で会いましょう」を同館で開いている。※

 ワークショップの題は「森の肖像画」。子どもたちに、気になる木を見つけたら、あいさつして優しく触れ、「友達」になってから描くよう提案した。

 「人と森の関係を、森目線で考えたかった」

 新作は、70層の年輪を色鉛筆で描いた。公園ができて70年、街の憩いを見守ってきた木に心を寄せた。あっという間の10年。あの頃の自分を思い出す30年。70年目、線を一周きれいに引くのも難しい…。何枚描いても一つとして同じ層はない。木も人も同じように命を積み重ねていると、指先から感じたという。

 「人間は植物のように、曲がりくねっても光の方へ伸びていける」。一貫した創作テーマだ。

 大学卒業後、東京で活動し、結婚で久留米を拠点に。パブリックアートや舞台美術を手がけた。だが、一時期は「子育ての孤独で、作れなくなった」。悩み、見つけたのは日常とアートの境をなくすこと。親子を対象にしたワークショップで創作の場を開拓した。2017年、スウェーデンの国際展に出展した時の黄色いキャラクターを生かし、国内外で展示やワークショップをする「スマイルの旅プロジェクト」を続ける。

 今年、造形作家の夫、牛嶋均さん(58)、デザイナーの長女(24)、映像編集の長男(22)と「牛嶋家」を結成。金沢21世紀美術館(金沢市)のアートイベントに出展中だ。いろんな形で美術の面白さを伝える確かな手応えがある。(川口史帆)

=(7月14日付西日本新聞朝刊に掲載)=

※福岡県立美術館で開催されていました「オーギカナエ 森で会いましょう 2021」は、7月18日(日)で終了しました。

おすすめイベント

RECOMMENDED EVENT
Thumb mini bb90a07d45
終了しました

「浦川大志個展 スプリット・アイランド」

2026/01/06(火) 〜 2026/03/22(日)
福岡市美術館

Thumb mini 97da41b20d
終了しました

開館25周年記念
出光美術館やきもの名品展

2026/01/17(土) 〜 2026/03/22(日)
出光美術館(門司)

Thumb mini 43340e6593
終了しました

宇治山哲平・坂本善三 展

2026/03/07(土) 〜 2026/03/22(日)
みぞえ画廊 福岡店

Thumb mini 91772f4655
終了間近

喜久三栗八御目見得興行 画廊尾形宇久世乃情

2026/03/20(金) 〜 2026/03/29(日)
ギャラリー尾形

Thumb mini e1a3b92ce4

安部貴住 個展「夜の光」

2026/03/21(土) 〜 2026/03/31(火)
art space tetra(アート・スペース・テトラ)

他の展覧会・イベントを見る

おすすめ記事

RECOMMENDED ARTICLE
Thumb mini abcd1a6443
コラム

【コラム】福岡のくらしと自然 今昔 特別展「魔法の歴史スコープ」<中>製鉄で進む森林伐採

Thumb mini 72c0ea6456
コラム

【コラム】九州派受け継ぐ 現代の「風景画」 個展「スプリット・アイランド」を開催 画家 浦川大志さん

Thumb mini a967c161f8
コラム

【コラム】特別展「平戸モノ語り」 15日まで九州国立博物館 殿様の信念 3万件 漢籍、洋書、鉱物、絵巻、武具、茶道具… 全容把握へ調査続行

Thumb mini 546eacb3bc
コラム

【コラム】福岡のくらしと自然 今昔 特別展「魔法の歴史スコープ」<上>ドングリから稲作へ

Thumb mini 6adb782924
コラム

福岡県立美術館「みんなの画材」から見えてきたこと(寄稿:福岡市美術館学芸員 忠あゆみ)

特集記事をもっと見る