山口ゆめ回廊博覧会「７色でゆめを描く」【コラム】

　現在開催中の山口ゆめ回廊博覧会 コンダクターの山出淳也さんより、同博覧会の見どころをARTNEに寄稿いただきました。

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　山口県央連携都市圏域(山口県山口市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県津和野町)で開催中の、山口ゆめ回廊博覧会(以下『ゆめはく』)。僕は本博覧会のコンダクターを務めさせていただき、活動の拠点である大分県別府市と山口県・島根県の７市町を行き来しています。

　『ゆめはく』は７つの市町で開催する博覧会です。会期中には190以上ものイベントの開催が予定されています。アートもあり、まち歩きもあり、食イベントも花火大会もある、そんな多種多様なイベントや、開催地となる７つの市町の魅力を表し、全体をつなぐテーマとして、「７つの回廊」を設定しました。７つの市町が見えない道でつながっていくようすをイメージして、それらを「芸術の回廊」「祈りの回廊」「時の回廊」「産業の回廊」「大地の回廊」「地の回廊」「食の回廊」と分類しています。それぞれのテーマに関する思いは、Webサイトに文章と映像で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

　今回は『ゆめはく』のイベントの中から、いくつかピックアップしてご紹介します。

　『ゆめ散歩』というプログラムは、地元ガイドの案内で、圏域の歴史や文化、自然、産業など、地域の魅力としっかり触れ合うことができるガイドツアーです。まち歩きや、駅のバックヤードツアー、ガラス作品づくりとティータイムがセットになったイベントなど、全部で62プログラムを予定しています。詳細は『ゆめ散歩2021 ガイドブック』を圏域の観光施設などで配布しております。

　また、目玉イベントのひとつであるアートと食のイベントを２つ紹介します。１つ目は2021年９月19日(日)〜21日(火)の日没後に行う、Yumehaku Art & Food in RURIKOJI『Osmosis 滲透』(オズモウシス しんとう) というイベントです。香山公園(山口県山口市／瑠璃光寺五重塔・満月の庭 周辺) を会場に、京都で食とアートの空間『Farmoon』を主宰するアーティストの船越雅代が、圏域を巡る中で見出した「水」を感じさせるテーマで、食とアートの特別なひとときを演出します。チケット販売は8月16日(月)よりPeatixで販売開始いたします。

　もう１つは11月12日(金)〜14日(日)にかけて、宇部市ときわ公園・世界を旅する植物館で開催するYumehaku Art & Food in TOKIWA museum『つみくさあそび』です。こちらは「指輪ホテル」演出家の羊屋白玉が、宇部市のフレンチレストラン「CAPTAIN」とタッグを組み、演劇と食が融合した体験型アート作品を発表します。この作品では、植物たちが少し不思議な晩餐会に皆さんをご招待します。こちらは9月27日からチケット販売を予定しています。

　他にも夜の遊園地がメディアアートの美術館になるイベント、西日本最大級の路上フリーマーケット、吉田松陰の作品を吟じるコンクールなど、幅広い内容となっています。夏休みや秋の行楽のご予定のひとつに、ぜひ山口へ! みなさまのご来場をお待ちしております。

山口ゆめ回廊博覧会 コンダクター　
山出淳也（NPO法人BEPPU PROJECT 代表理事）