特別展 独眼竜 伊達政宗
2022/10/08(土) 〜 2022/11/27(日)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
2022/10/21 |
伊達政宗が晩年まで愛用した刀剣4口のうちの一振りです。「鎺国行(はばきくにゆき)」という号の由来は、鎺(鞘(さや)に刀身を固定する金具)に作者名「国行」の文字が刻まれたことによります。国行は京都の来派(らいは)の実質的な祖にあたる刀工です。
手元と先端部の幅の差が少ない堂々とした姿に地鉄の鍛えは優れ、板目のような肌合いに地沸(じにえ)(キラキラした微粒子)が細かく付き、うっすらと乱れ映り(古刀に特徴的な地鉄に現れた白い影)が立っています。刃文の焼き幅は広く足・葉・金筋・砂流(すなが)しといった細かく多彩な模様が見どころです。
豊臣秀吉がこの太刀を政宗に贈ったのは、政宗が鷹(たか)を献上した返礼でした。秀吉は各地の名鷹(めいよう)を集めましたが、政宗の鷹を「別しての逸物(いちもつ)」とたたえ、8カ月にわたり熱望し、ようやく入手しました。秀吉の近臣・富田一白が政宗に宛てた手紙には「殿下様(秀吉)が一段と御秘蔵の御太刀」であり「天下に隠れなき」名刀であることが述べられています。 (福岡市博物館学芸員・堀本一繁)
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福岡市早良区の市博物館で11月27日まで特別展「独眼竜 伊達政宗」が開催中。
=(10月21日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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