特別展 「大灯籠絵」
2024/09/13(金) 〜 2024/11/04(月)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
アルトネ編集部 2024/10/24 |
「大浜流灌頂(ながれかんじょう)」は、8月24日から26日に行われる福岡で最も知られている施餓鬼(せがき)供養です。江戸時代中期に自然災害や疫病による死者を供養したのが始まりとされています。
博多区大博町の集会所に設けられた施餓鬼堂では東長寺の僧侶による法要が行われ、「流灌頂通り」には巨大な明かり「大灯籠」が飾られます。かつては旧大浜地区(大博町と神屋町の一部)の十数カ所に飾られていました。
江戸時代後期から昭和30年代頃まで、大浜流灌頂の呼び物は広場などに山笠人形などを転用して芝居の一場面を表した「つくりもの」でした。「つくりもの」が中断した現在は「大灯籠」がその役割を果たしています。特に博多の絵師、海老﨑雪渓(1876~1941)が描いた迫力ある武者絵が知られています。
雪渓作の「大灯籠絵」は9点あり、全て福岡県指定有形民俗文化財です。現在では「尼ヶ崎大合戦」など6点が流灌頂で飾られています。会場では、現在は飾られていない残り3点を含む9点全てをご覧いただけます。
(福岡市博物館学芸員・河口綾香)
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福岡市早良区の市博物館で特別展「大灯籠絵」が11月4日まで開催中。
=(10月11日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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