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1位はやっぱりあの作品!「至上の印象派展」人気投票結果発表

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アルトネ編集部
2018/06/28
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九州国立博物館で開催中の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」では、展示作品64点の人気投票を実施。東京展と同様に、会場で来場者500人にアンケートし、「あなたのお気に入りは?」と題して1番好きな作品に投票してもらった。


1位に輝いたのは・・

 

1位《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》1880年

票数98票と東京展同様に、断トツ人気となったルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》。ルノワールの最高傑作として知られ、本展のメインビジュアル。
「この絵がみたくて埼玉より来ました。ルノワールの描く少女画が好きです。知的で繊細で、少し内向的な美しいイレーヌ。永遠の少女の姿ここにありです。」(54歳、女性)、「イレーヌの周囲に流れる時間や温度・風の流れを感じた。」(21歳、女性)などの感想が寄せられた。

 

2位《睡蓮の池、緑の反映》

クロード・モネ《睡蓮の池、緑の反映》1920-26年

2位はスイス国外には一度も出たことのなかったモネ晩年の大作睡蓮の池、緑の反映
「ずっと見ていたいと思うような、穏やかな気分になります。」(43歳、女性)、
「ひきこまれるような水面、1つ1つが丁寧に描かれている睡蓮。あまりの大きさに圧倒されました。」(45歳、女性)。

 

3位《ヴェトゥイユ近郊のヒナゲシ畑》

クロード・モネ《ヴェトゥイユ近郊のヒナゲシ畑》1879年頃

3位も同じくモネの《ヴェトゥイユ近郊のヒナゲシ畑》。エミール・ゲオルク・ビュールレが初めて印象派絵画と出合い特に魅了され、「家に飾る!」と心に決めていたという作品。
「迫力ある雲と繊細なヒナゲシのバランスが絶妙」(64歳、男性)、「近くで見るのと遠くから見るのとでは全然作品の感じがちがう。インスピレーションで圧倒された。」(42歳、女性)などの声があった。

 

4位《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア》&5位《カナル・グランデ、ヴェネツィア》

アントーニオ・カナール(カナレット)
《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア》1738-42年
アントーニオ・カナール(カナレット)
《カナル・グランデ、ヴェネツィア》1738-42年

4位サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア》、5位カナル・グランデ、ヴェネツィア》はともにアントーニオ・カナール(カナレット)が描いた印象派以前の作品。遠近法による奥行き感は、印象派と大きく異なる。
「精密な街と建物の描写、陽の当たり方。街の風景に吸い込まれそうな感覚を楽しめました。」(45歳、女性)。「作品の建物の描き方が印象的で、奥行きの描き方もすばらしい。」(59歳、男性)。

 

6位《日没を背に種まく人》&7位《花咲くマロニエの枝》

フィンセント・ファン・ゴッホ《日没を背に種まく人》1888年
フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲くマロニエの枝》1890年

6位、7位も同じ作家の作品がランクイン。
本展では6点の作品が出品されているフィンセント・ファン・ゴッホの《日没を背に種まく人》と《花咲くマロニエの枝》。
「美術の教科書のはじめのページにのっており、記憶があたらしかったので親近感をもって観賞することができた。印刷物を見るのと本物を見るとでは全く違いますね。」(27歳、女性)。「青の使い方におどろきました。やはりスゴイ。」(60歳、女性)などたくさんのコメントを頂いた。

8位《陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン》

クロード・モネ《陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン》1899-1901年

8位《陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン》もモネの作品。筆跡が残る水面や船影の描き方は、「印象派」という言葉の誕生につながったとされる「印象、日の出」を想起させる作品。
「振り返ってみるほど印象的で、卒業旅行で行った橋だと分かり、ここで再会出来た事に感動した。」(32歳、女性)。

9位《ブージヴァルの夏》&《ヴァイオリニスト》

9位は同票数となりシスレーとブラックという異なる作風の作品が入った。
シスレーの《ブージヴァルの夏》はシスレーが四季折々に変化するブージヴァルの風景を複数の作品に描いた一つで、夏の穏やかな光景を描き出している。
「印象派の明るさと光はすばらしい。」(67歳、男性)、「この場所にいってみたいと思った」(49歳、女性)。

アルフレッド・シスレー《ブージヴァルの夏》1876年


一方、パブロ・ピカソと共にキュビスムの創始者のひとりと言われるジョルジュ・ブラック《ヴァイオリニスト》には「見えていない人物が心の中で見えた。配色もすばらしい。」(68歳、男性)、「ヴァイオリニストがうきでてくるかんじ。燕尾服とかもすごくすき。」(58歳、女性)などの声があった。

 

順位表

 

「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」は7月16日(月・祝)まで絶賛開催中。西洋絵画300年の流れをうつしだす、珠玉の傑作64点の中から「あなたのお気に入り」を見つけてください。

All images: ©Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland)
Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn)


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