FBS開局50周年記念
ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで~
2019/03/15(金) 〜 2019/06/23(日)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
2019/05/23 |
グライダーのように飛ぶ「風の谷のナウシカ」(1984年公開)の「メーヴェ」、水上を滑走する「紅の豚」(92年公開)の飛行艇など、スタジオジブリの作品にはさまざまな「空とぶ機械」が登場する。それはきっと「空を飛ぶことが冒険の始まり」だから。福岡市博物館で開催中の「ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで~」でも、数多くの個性的な機械たちが展示されている。
会場入り口で最初に目に入るのが巨大な飛行船の模型。「天空の城ラピュタ」(86年公開)で描かれた船の一つで、無数のプロペラで宙に浮く。宮崎駿監督の飛行機愛を象徴するような展示だ。
博覧会後半に設けられた「空とぶ機械達展」は、ポスターや企画書などの宣伝資料が主役だった前半とはがらりと雰囲気が変わる。まずは飛行機の歴史。縄文人が空に憧れて高いやぐらを造ったことに始まって、金属の発明、産業革命と飛行技術の進歩が語られる。
面白いのは、18世紀の熱気球発明以降、時代を追って進化する「空とぶ機械」が、ジブリ作品に織り込まれている点だ。第2次世界大戦前に活躍した飛行船はラピュタ、初期の飛行機として開発された飛行艇(水上機)は紅の豚で数多く登場した。
「風立ちぬ」(2013年公開)は、プロペラ戦闘機「零戦」の開発物語だ。
もう一つ見逃せないのが架空の機械たち。ラピュタの空飛ぶ海賊(空賊)ドーラ一家が乗るタイガーモス号は鳥そっくり。会場の模型を見ると、頭の部分が操縦室になっているのがよく分かる。格納している小型機フラップターはトンボと同じ4枚羽で飛ぶ。「ハウルの動く城」(04年公開)のフライングカヤックも実現不可能な羽ばたき式だ。
展示を見るといずれも精巧に描かれ、極めてリアル。「構造的に飛ぶはずがないのに、飛んでいるように見える」(青木貴之イベントプロデューサー)という映像の魔術は、ジブリの魅力の一つだ。=4月21日 西日本新聞朝刊に掲載=
写真はすべてⒸStudio Ghibli
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