星とごはんの狭間で

韓国を拠点にアジア各地で活動するキム・ジナが対馬で展覧会開催

キム・ジナは自身の「学ばされた日常」について考察し、作品を制作している。
彼女は無気力について、学ばされた出来事の繰り返しが累積された疲労感であると同時に、自覚することでその状態を抜け出せる特別な出来事(変曲点)であると考えている。

キム・ジナは最近では、ソウルのサイアートスペース(CYART SPACE)において、「発展に関する義務感と移動」をテーマに、個展『Ground, up,ready』を開催した。同展では、水耕栽培システムと生きている農作物、ドローイング作品を展示した他、韓国の伝統的な農楽をルーツとする現代音楽サムルノリのパフォーマンスを行った。このように、キムジナは無気力とエネルギーの狭間にある変曲点について考察し、これを彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスといった多様な媒体を活用して「視覚芸術プロジェクト」として展開している。

対馬アートセンターで開催される本展では、対馬での発表歴もあるキム・ジナが再び同地に滞在して作品を制作発表する。関連イベントも多数開催。詳細はコチラ。

アーティスト キム・ジナ
キュレーター 小栗栖 まり子