江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2020/09/05(土) 〜 2020/11/23(月)
会場 つなぎ美術館 |
※ご来館前に、つなぎ美術館ホームページで詳細をご確認ください。
熊本県小国町の農家に生まれた宮崎静夫(1927年〜 2015年)は、15歳で満蒙開拓青少年義勇軍に志願し、満州国(現 ・ 中国東北部)へ渡り、終戦間際には関東軍の対戦車特攻要員として最前線での戦いを経験します。
終戦を迎え、捕虜として送られたシベリアの収容所では、極限状態で生きる人々を目の当たりにし、強い衝撃を受けました。4年間の抑留生活を終えて帰国したのちは画家を志し、海老原美術研究所で学びました。
1968年の欧州遊学を経て、画家として自問自答を続けるなかで生まれたのが感銘を受けたフランドル美術の技法が生かされた「死者のために」シリーズです。異国の地で散った人々へ贈るレクイエムでもある「死者のために」シリーズは、戦争の不条理を伝える作品として高い評価を得ました。
つなぎ美術館では、2019年春から冬にかけて宮崎のアトリエなどをご遺族の協力を得て調査しました。その結果、宮崎が「死者のために」シリーズにおいて、フランドル美術の技法を取り入れただけでなく、精神性や様式からもアイデアを得ようとしていたことを示唆する、宮崎の画業を語るうえで欠くことのできない貴重な作品を発見するに至りました。また、ご遺族のご厚意により、その貴重な作品を含む「死者のために」シリーズの作品5点を2020年春にご寄贈いただきました。
本展では、すでにつなぎ美術館が収蔵していた「死者のために」シリーズと、あらたに収蔵した作品を併せて展示します。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
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