たろうとニッポン画わたし話

※ご来館前に、つなぎ美術館ホームページで詳細をご確認ください。
　つなぎ美術館では、アーティストと住民が1年から3年かけてアイデアを出し合い、展覧会などの表現活動を目指す住民参画型アートプロジェクトを2008年から実施してきました。2020年以降は新型コロナウイルスの影響により実行委員である住民が参集できない状況が続いたため、2022年度にニッポン画家のたろう氏を招聘して実施する「たろうつなぎプロジェクト」においては実行委員制度を休止して、プロジェクトの進捗に応じて住民に参加を呼びかける方法に変更しました。

　「たろうつなぎプロジェクト」では、たろう氏が津奈木町在住の高齢者から聞き集めた思い出をもとにつくったオリジナルの五つの“新しい”昔話の絵を津奈木町で使っていた古い襖に描きました。また、京都美術工芸大学の学生の作画協力を得ながら五つの物語を津奈木町を俯瞰した風景の中に描き込む水墨による屏風も完成しました。出来上がった襖絵と屏風は今回のプロジェクトのプロセスや過去の作品とともに11月26日に開幕する成果展「たろうとニッポン画わたし話」で展示します。