Sleep in the Mirror　

　シルバーの支持体に彩色された「LIQUID」「BUGG」「MELT」と題されたシリーズで知られる小宮万依のSOAPでの初個展「Sleep in the Mirror」が開催されます。ここ数年取り組んできたシリーズから厳選された作品を展示する予定です。北九州では初のお披露目となりますので皆さま是非おこしください。
　小宮万依は、九州産業大学造形短期大学部在学中より、日常の生活の中から素材(ビーズ、鏡、塩化ビニール、プラスティックの日用品、吸い殻、パッケージ等) を利用して平面、立体作品を制作してきました。近年は、鏡やシルバーの塩ビフィルムなど反射する支持体に描かれたカラフルでユニークな平面作品を制作しており、福岡、東京、広島などで作品を発表しています。このシリーズの作品は、日常に混在する違和感、あいまいで夢想的なもの、人間関係に関する不条理な心情・状況に焦点をあてた作品です。これらの作品は、シルバー鏡面仕上げのフィルムを支持体とし、アクリル絵の具、樹脂などを使用して制作されています。鏡面仕上げの効果で、鑑賞者は作品の中に写り込んでしまいますが、その表面はクリアーでないためそこに何が写っているのか曖昧になり、表面にゆらぎが生まれ、画面に溶け込んでいくような表現になっています。

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