日程
2017/04/11(火) 〜 2017/06/04(日)
会場 九州国立博物館 |
日本タイ修好130周年の節目に、両国が総力を結集して開催する空前の展覧会。世界初、門外不出の仏教美術の名宝が日本にやってくる!!
国民の95%が仏教徒のタイにおいて、仏教は常に人々の日々の暮らしに寄り添う存在であり、だからこそ、長い歴史の中で多様な仏教文化が花開いてきた。重厚で独特な趣を宿した古代彫刻群、やわらかな微笑みをたたえる優美な仏像たち、仏塔に納められた眩いばかりの黄金の品々、仏教の宇宙観にもとづき荘厳された仏堂の輝き…。本展は、タイ王国門外不出の名宝と、選りすぐりの仏教美術の数々を一堂に集め、時代とともに仏教がタイの文化形成に果たした役割をひもといていく。
第1章「タイ前夜 古代の仏教世界」では、タイ族の国が興る以前、インド文明を急速に取り入れながら、独自の文化を育んだ国々を取り上げつつ、古代の様々な信仰の世界を紹介する。
第2章「スコータイ 幸福の生まれ出(い)づる国」では、スリランカから受容した上座仏教を篤く信仰し、タイの文字や文学などタイ文化の基礎が築かれた時代、13世紀にタイ族が開いたスコータイ朝の仏教文化に迫る。
第3章「アユタヤー 輝ける交易の都」では、上座仏教を国教とする一方、国家権力と神聖さを高めるためのインド的な儀礼や位階制度が整えられ王権化が進んだ時代、14世紀半ばから400年もの長きにわたり繁栄した都アユタヤーの仏教美術を紹介。富の象徴ともいうべき、きらびやかな造形が特徴的だ。
第4章「シャム 日本人の見た南方の夢」では、江戸時代"シャム"と呼ばれ知られていたタイに注目。16世紀末から17世紀にかけては多くの日本人が新たな市場を求めシャムに渡り、日本人町を形成していた。そんな当時の日本人を駆り立てた"異国シャム"の魅力に迫る。
第5章「ラタナコーシン インドラ神の宝蔵」では、ビルマ軍との戦いで灰燼(かいじん)に帰したアユタヤーの王都再現を目指した現王朝ラタナコーシン朝に焦点を当てる。新都に多数の寺院を建立し、王室儀礼を復活させた現王朝により、近代化が進む中で生まれた様々な美術様式を紹介する。
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