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長崎の美術6

田川 憲

日程  2018/01/27(土) 〜 2018/04/08(日)
会場 長崎県美術館
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《夾竹桃館》1958年 長崎県美術館

田川憲(1906-67)は、戦前・戦後を通じて長崎で活躍した木版画家です。長崎市に生まれ長崎商業学校に学びますが絵画や詩への興味やみがたく、10代後半には仲間たちと同人活動を始めます。大正末期には長崎を訪れた詩人・金子光晴との出会いによって詩への造詣を深め、昭和初期に画家を志して上京すると今度はそこで木版画家・恩地孝四郎の知己を得て自画・自刻・自摺を信条とする創作版画に開眼します。そして帰郷後に詩と版画の同人を主宰し、自身の創作はもとより創作版画誌の刊行や版画講習会の開催などを通して長崎における創作版画の草分けとなりました。

戦中は従軍画家として中国に渡り、上海で創作版画の会を創設して個人誌を発刊するといった活動を行っています。終戦後は五島などに滞在したのち1949年に長崎に帰郷。以後は同地を拠点として生涯にわたり洋館や唐寺のある異国情趣を湛えた長崎の風景を描き続けました。

田川は戦後、洋館および居留地の景観保存の提唱者でしたが、その願いをよそに多くの洋館が失われました。そこである時点からは失われゆく居留地の姿を「版画として残す」ことを使命として自らに課すことになります。そのため特に晩年の風景作品には、古き良き時代の長崎への哀惜を色濃く反映したものが見いだされます。
田川の没後50年を記念して開催する本展では、長崎県美術館の収蔵作品を中心に個人蔵の貴重な作品・資料を加えて展観します。戦前に刊行された版画集や戦後まもなく手がけられた文学を着想源とする版画集の構想、詩集の装幀など、これまで展示される機会の少なかった仕事も合わせて紹介し、その多彩な魅力に迫ります。

会場は、長崎県美術館常設展示室第1・2室。

関連企画も多数開催されます。詳しくは、長崎県美術館ホームページまで。

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