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「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」 2021年冬、福岡市美術館で開催決定!!【ニュース】

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アルトネ編集部
2020/12/11
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 “糸杉シリーズ”の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》、アルル時代初期の代表作《種をまく人》、特別展示《黄色い家(通り)》など、ファン・ゴッホの傑作続々!

フィンセント・ファン・ゴッホ《夜のプロヴァンスの田舎道》
1890年5月12-15日頃 油彩、カンヴァス 90.6×72cm
クレラー=ミュラー美術館
©Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands

 世界中で絶大な人気を誇るフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。 2021年冬、「ゴッホ展ー響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」が福岡市美術館で開催されます。

 本展では、 20世紀初頭にファン・ゴッホに魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー ミュラー(1869-1939)に焦点を当てます。ヘレーネは、画家がまだ評価の途上にあった 20世紀初頭、ファン・ゴッホの約90点の絵画と180点を超える素描・版画を収集し、のちに設立したクレラー ミュラー美術館の初代館長となった女性です。

 本展の見どころのひとつが、 16年ぶりの来日となる《夜のプロヴァンスの田舎道》。サン レミ時代、ファン・ゴッホは糸杉を南仏プロヴァンスを象徴するモティーフと考え、「ひまわり」のような作品にしようと「糸杉」の制作に熱中します。その最後に描かれた本作品は、ファン・ゴッホの南仏滞在の総決算ともいえる傑作です。本作のほか、ファン・ゴッホの絵画32点、素描20点などを展示します。

フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》
1888年6月17-28日頃 油彩、カンヴァス 64.2×80.3cm
クレラー=ミュラー美術館
©Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands

 

■見どころ
 今回のゴッホ展では、20世紀初頭にファン・ゴッホに魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)に焦点を当てます。ヘレーネは、ファン・ゴッホがまだ評価の途上にあった1908年からおよそ20年間で、鉄鉱業と海運業で財をなした夫アントンとともに約90点の絵画と180点を超える素描・版画を収集しました。

 宗教的ともいえる情熱で創作活動に徹したファン・ゴッホの芸術に、ヘレーネは深い精神性を見出します。画家の眼を通して描かれた世界をとおして、激情や安らぎといった画家の内面にも触れ得たヘレーネにとって、芸術は心の拠りどころとなりました。そして、この感動を多くの人々と分かち合うべく尽力し、1913年にはコレクションの公開を始め、1920年代からはオランダ国外の展覧会にも多数の作品を貸し出します。実際に作品を鑑賞する機会が限られていた時代に、質の高い作品群を惜しみなく公開したヘレーネの取り組みは、ファン・ゴッホの評価形成にきわめて重要な役割を果たしました。

 本展では、ヘレーネが初代館長を務めたクレラー=ミュラー美術館のコレクションからファン・ゴッホの絵画28点と素描20点を展示します。画家を志した頃から繰り返し描いた素描の数々、新印象派の影響を色濃く見せるパリ時代の《レストランの内部》、黄と青の対照がまばゆいアルル時代の《種まく人》、糸杉を描いたサン=レミ時代の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》などで、その初期から晩年までの画業をたどります。また、彼女の関心や収集傾向を明らかにするミレー、ルノワール、スーラ、ルドン、モンドリアンらの作品20点もあわせて展示し、ヘレーネの類まれなコレクションを紹介します。

 さらに、ファン・ゴッホの弟 テオ、その妻 ヨハンナ(ヨー)が引き継いだコレクションを核とするファン・ゴッホ美術館から、《黄色い家(通り)》を含むファン・ゴッホの絵画4点を展示します。画家の没後すぐオランダ国内外で展示された作品をご紹介しながら、20世紀初頭からファン・ゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目します。

■福岡会場
福岡市美術館
2021年12月23日(木)~2022年2月13日(日)

展覧会公式ウェブサイト: https://gogh-2021.jp

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