
オープニング展「アートうごめく!Wonder Garden」
2025/04/24(木) 〜 2025/05/25(日)
ONE FUKUOKA BLDG. 3F|SPIRAL GARDEN / 6F|CONFERENCE HALL
アルトネ編集部 2025/05/03 |
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「創造交差点」をコンセプトに、訪れる人々をワクワク・ドキドキさせる場所づくりをうたう「ONE FUKUOKA BLDG.」(略称:ワンビル)。今回は、それぞれのショップ内に展開されていたアート作品についてレポートします。
ワンビルのパブリック・アートについてのレポートはこちら
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1階北東側に位置するテラス付カフェ「THE CAFE by ONE FUKUOKA HOTEL」。ホテルが提供する居心地のよさが魅力のこちらのカフェでは、サンダー・パテルスキー氏、一ノ宮佳邦氏、中嶋浩子氏の絵画作品を堪能することができます。
あたたかみのカフェの光の中で、抜けるような空の水色に目が吸い寄せられるのは、オランダ在住のアーティスト、サンダー・パテルスキー氏の作品です。
天神を愛する人ならお気づきでしょう。ここに描かれているのは、この地に2019年まであった福ビル、翌20年まであった天神コアが描かれています。ワンビルという新しい場所に移り変わっても、土地の記憶は継承されているというメッセージを発するような粋な作品です。
様々なライフスタイルショップが立ち並ぶ3階の北側には、日本の工芸に根ざした生活雑貨ブランド「中川政七商店」が九州最大の旗艦店を出店しています。
創業は1716年、奈良発祥の同ブランドが、本展のコンセプトに掲げるのは「九州のてざわり、日本の暮らし」。九州全土から厳選した食と全国のうつわや、九州・博多名物の限定品等が並んでいます。3階エスカレーター横では、期間限定(2025年5月2日~10月)の半年間、月ごとにテーマを設けたポップアップショップを展開し、6月11日~7月1日には、Perfume・かしゆかさんが店主をつとめ、工芸の粋を集める「かしゆか商店 リアルストア」が登場するそう。
同じく3階の靴下専門店「Tabio」では、オープン記念として、同ビル18・19階「ONE FUKUOKA HOTEL」で「天神さま」を体現する作品群を手掛けた現代美術家・舘鼻 則孝氏のコラボレーションソックスを販売。
4階フロアには、天神での復活を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか、「福岡天神 蔦屋書店」が、九州エリア最大規模、約150席の「SHERE LOUNGE」を備えた文化拠点として返り咲いています。
「Dual Standerd」をコンセプトに、文学とポップカルチャー、トレンドと定番、グローバルとローカルといった両極の価値観に沿ったコンテンツを取り添え、新しい発想が生まれる新たな文化拠点を目指す新店舗では、地元のアーティストの作品等も展開されていました。
最後に紹介させていただきたいのは、最下階(地下2階)の「タリーズコーヒー」です。
西日本鉄道との初のコラボレーションとなるこのお店舗では、西鉄電車や西鉄バスでかつて実際に使用されていた車両パーツや、レール等が、新たに「アート」となり、かたちを変え、訪れる人を楽しませてくれています。
長年にわたり地域の移動や暮らしを支えてきた電車やバスの様々な部品の数々――廃材を再利用することには、「思いを引継ぎ、次世代につなぐ」をいうメッセージが込められています。
天神ビックバンの中核であるワンビルの再開発では、各店舗においても、九州のアイデンティティや福岡・天神の今昔のストーリーを感じさせるアートや商品が集まっていました。GWの連休、「創造交差点」におでかけしてみてはいかがでしょうか。
2025/04/05(土) 〜 2025/05/04(日)
福岡三越9階 三越ギャラリー
2025/04/17(木) 〜 2025/05/05(月)
大丸福岡天神店 本館8階催場
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2025/04/26(土) 〜 2025/05/05(月)
EUREKA エウレカ
2025/03/11(火) 〜 2025/05/06(火)
都城市立美術館