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長崎県美術館で‟戦争“に向き合う渾身の展覧会 ゴヤ、ピカソ、藤田嗣治…芸術家が見た戦争のすがたに迫る 関連イベントにも注目

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アルトネ編集部
2025/07/08
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フランシスコ・デ・ゴヤに帰属《巨人》
1808年以後、油彩・カンヴァス、プラド美術館蔵
© Photographic Archive. Museo Nacional del Prado. Madrid 

 2025年は長崎県美術館開館20周年という記念すべき年であるとともに、長崎にとって被爆80年という節目の年。今夏、長崎県美術館において、戦争をテーマにした展覧会「ゴヤからピカソ、そして長崎へ 芸術家が見た戦争のすがた」が開催されます(7/19~9/7)。
 本展では、フランシスコ・デ・ゴヤの名作が集結。スペイン美術のコレクションで名高い同館ならではの企画として、版画集〈戦争の惨禍〉を全82点展示すると同時に、対仏独立戦争中に描かれた油彩画をスペイン国立プラド美術館から特別に借用し、紹介します。
 ほかにも、藤田嗣治の戦争画やパブロ・ピカソの作品、ジャン・フォートリエの〈人質〉シリーズ、東松照明が1961-62年に長崎を撮影した写真群、戦後のシベリア抑留を経験した香月泰男の作品、そして、山端庸介、山田栄二らといった原爆の目撃者たちの作品、さらには、森淳一、青木野枝といった現代を生きる作家の作品を展示、戦争をテーマにした作品、そして長崎にまつわる作品群が揃います。
会期中を通じ、スペイン美術史研究者がスペイン・国内から集結する記念シンポジウムをはじめ、多彩かつ豪華なイベントが実施されるのも本展の魅力です。
 事前に公式HPにて詳細をご確認の上、お出かけください。

公式HPはこちら

関連イベント
記念シンポジウム「ゴヤからピカソ、そして長崎へ:芸術家が見た戦争のすがた」
スペイン国立プラド美術館学芸員と日本国内のスペイン美術史研究を牽引する専門家各氏を招き、本展の内容をさらに広く深く伝えるシンポジウム。
 日時: 7月19日(土)13:30~17:30 (途中休憩、西日通訳あり)
 発表者:大髙保二郎(早稲田大学名誉教授)
     グートルン・マウラー
(プラド美術館(18世紀スペイン絵画およびゴヤ絵画部門)学芸員)
     木下亮(昭和女子大学特任教授)
     松田健児(慶應義塾大学教授)
     稲葉友汰(当館学芸員)
     森園敦(本展担当、当館学芸員)*発表順
 西日通訳:久米順子(東京外国語大学准教授)
 会場:ホール
 定員:先着80名
 参加費:無料

アーティストトーク
 日時:8月9日(土)14:00~15:30
 講師:森淳一(彫刻家)、青木野枝(彫刻家)
   会場:常設展示室第1室

 定員:先着30名
 参加費:無料(要本展観覧券)

レクチャー「長崎原爆はいかに表象されたか」
 日時:8月23日(土)14:00~15:30
 講師:森園敦(長崎県美術館学芸員)
 会場:ホール
 定員:先着80名
 参加費:無料(要本展観覧券)

特別講演会「プラド美術館の保存修復について」
 日時:9月7日(日)14:00~15:00
 講師:和田美奈子(プラド美術館保存修復課、紙作品修復士)
 会場:ホール
 定員:先着100名
 参加費:無料

学芸員によるギャラリートーク
 日時:7月26日(土)、8月2日(土)、9月6日(土)各日14:00~15:00
 定員:先着20名
    会場:企画展示室
 参加費:無料(要本展観覧券)

 

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