江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2020/11/14 |
音楽家・映像作家の高木正勝さんの個展「星の時間」が三菱地所アルティアムで開催されています。個展の開催は7年ぶり。初期から現在までの映像作品が一堂に楽しめます。
高木さんは、1979年京都府出身。映画『静かな雨』『おおかみこどもの雨と雪』『夢と狂気の王国』『未来のミライ』などの映画音楽を担当するほか、CM音楽や映像制作、エッセイ『こといづ』を出版するなど、多岐にわたる活動を展開。2013年に丹波地方の里山に移住してからは音楽活動に専念、自然の中で制作活動を行っています。
本展では、2003年の初期から現在までの映像作品10点を上映。生命や宇宙といった壮大なテーマを感じる映像に加わる、光と色、そして音―。勢いに飲み込まれそうになる瞬間や癒しを感じる瞬間。さまざまな感覚を生みだす、引き込まれる映像は必見です。
靴を脱いで会場へ入ると、3メートル×4メートルのスクリーン。頭上には、12面体の無指向性スピーカーを設置しており、空間全体が音に包まれる感覚になります。
高木さんの代表作ともいえる《girls》。ピアノの優しい旋律が空間を包み込みます。
全10作品、全編53分、制作順に上映されるので、作風の変遷も感じられます。
会場にはクッションが置かれており、自由に座ったり寝転んだりして、のんびりと作品を楽しめます。
2017年から、「Marginalia」と題したシリーズの楽曲をウェブで公開し始めます。その中のいくつかの作品に映像を付けて、5年ぶりに制作した映像作品も。
映像作品の上映のほか、高木さんがこれらの作品を制作する過程で読んでいた本や影響を受けたという本を会場併設ショップで販売。選書フェアとして、高木さんのコメント付きで紹介しています。
映像そのものと、作家本人に影響を与えた本たち。映像を見た後で、高木さんの本へのコメントを読む。さらに本を読んで深い世界観を体感する。作品だけにとどまらない、会場を出た後も“星の時間”が楽しめる、そんな仕掛けがある展覧会でした。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
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