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【レポート】アートギャラリーを巡るワインイベント「ギャラリー梯子酒」

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西山 健太郎
2017/04/28
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さる4月15日(土)、福岡市・けやき通りのアートギャラリーを巡るワインイベント「ギャラリー梯子酒」が開催された。

昨年の7月、8月、12月に続いて4回目の開催となる今回は、ギャラリーモリタ、ギャラリー尾形、トコポラ・アネックス、けやき通りギャラリー106、ギャラリーBiN、OTOGIの6ギャラリーが参加。ワインはニューヨークに本拠を置く食料品店・DEAN & DELUCAのセレクトにより、ギャラリーごとに趣向を変えたボトルが提供され、当日は、250名を超える参加者がワイングラス片手に各ギャラリーの展示作品や雰囲気を楽しんだ。
 

 

参加者はギャラリーモリタのエントランスに設けられた受付で、ギャラリーマップとスタンプカード、ワイングラスを受け取り、思い思いのペースで各ギャラリーを回る。参加料は1500円で、ワイン3杯分のチケット付き。グラスは持ち帰ることができる。
 

 

企画ギャラリーの「ギャラリーモリタ」では、北九州市在住の画家・三津木晶の個展「tablecross」を4月22日(土)のオープニングに先駆け、“プレオープン”として開催。

 

同じく企画ギャラリーの「ギャラリー尾形」では、滋賀県大津市在住の日本画家・菅原さちよの個展を開催。
 

 

「トコポラ・アネックス」は、田川市に拠点を置くネオダダの作家を紹介するアートスペース(私設美術館)のアネックス(分室)で、今回は風倉匠の作品をメインに展示。
 


「けやき通りギャラリー106」では、常設展として同ギャラリー・オーナーの所蔵作品を展示。

 


「ギャラリーBiN」では、熊本市在住の画家・佐野直の個展「Landscapes」を開催。
 

「OTOGI」では、ニューヨーク在住の写真家・黒石千歳の写真展「Untogether」を開催。同写真家の写真展はこれが国内初開催。
 


このイベントの実行委員長をつとめる森田俊一郎氏(ギャラリーモリタ代表、ART FAIR ASIA FUKUOKA実行委員長)はこう語る。
「2回目までは、アートギャラリーという異空間でワインを味わい、友人たちやそこで出会った人たちと語り合うことを楽しんでいるお客さんが多かったように思います。ところが、3回目の開催となった前回から、ワインよりもじっくりと作品に目を向ける方が増えました。現代アートを楽しむためには、いかに“見慣れる”ことが大事か、ということを僕自身学んでいます。このイベントはそのきっかけを作っていて、ギャラリーにとっても、非常にやりがいや手ごたえがあるイベントですね。」

 

 

前回から、参加ギャラリーの一つであるギャラリーBiNでは、ギャラリー・オーナー以外のスタッフが独自の視点で選出した若手作家による個展を開催している。前回は、ニース出身で福岡市在住の画家ニコラ・デペトリスの個展を開催。同展で初公開された、雲仙市小浜を舞台にした短編映像作品「KUMO-dans les nuages-」(https://youtu.be/M855CKcFyj8)は、その後、フランスの映像作品コンクール「Mobile Film Festival2017」で入選を果たし、Youtubeでの再生回数はすでに89,219 回に達している(2017.4.25時点)。
また、今回個展を開催した佐野直も、会期中に米国でのレジデンスプログラムや企画ギャラリーでの個展、アートフェアへの出品などのオファーが相次いだほか、「アート作品を購入するのは人生で初めて」という買い手が現れるなど、このイベントが単なる飲み歩きイベントではなく、若手アーティストの活動を支援するとともに、新たなアートファンを創出する契機となっていることを証明した。

 

「この“ギャラリー梯子酒”は、リピーターがリピーターを呼び、その独自性や興味深さが話題となって、これからじわじわと参加者が伸びていくでしょう。そして、そう遠くない将来、このイベントは“現代アートという文化を柱とした地域活性化モデル”として、全国的に注目を浴びるものにしたいと願っています。けやき通りに1日で250人以上の人が集まるイベントというのは、そうそうなかったことですからね。年3~4回ペースで継続して開催していきたいです。」と森田氏は目を輝かせながら語った。

次回は夏ごろ開催の予定とのこと。けやき通りの景色の移り変わりとともに、各ギャラリーの趣向を凝らした展示を心待ちにしたい。

 

写真撮影:吉田 恵子

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