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五島百景 アニメの技法で もののけ姫などの美術監督 山本二三さん、古里で新作展

2020/10/30 LINE はてなブックマーク facebook Twitter

 緻密な作画、あと2作品で「100」に

 長崎県五島市出身で「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」など多くのアニメーション映画の美術監督を務めた山本二三(にぞう)さん(67)=埼玉県在住=が古里の風景を描く「五島百景」の新作展が、五島市武家屋敷の山本二三美術館で開かれている。10年前から取り組んできたシリーズは、目標の100点まであと2点となった。

「五島百景」の新作「大波止」ⓒ山本二三

 山本さんは同市の中学を卒業後、岐阜県の高校で建築を学び、美術系専門学校へ進学。24歳で宮崎駿監督のテレビアニメ「未来少年コナン」の美術監督に抜てきされ、その後も「火垂(ほた)るの墓」「時をかける少女」などの背景を担当した。ファンの間で「二三雲」と呼ばれる盛り上がる雲の描写など、緻密な作画で名作の世界をつくり上げてきた。

新作「奥浦 堂崎教会付近」ⓒ山本二三

 「百景」の制作は五島の魅力的な風景を全国に伝えたいと始めた。カメラを片手に五島を歩き、撮影した風景をアニメの背景画と同じポスターカラーで描く。鬼岳や井持浦教会などを題材にした新作は計36点。「福江島」「歴史・信仰」「列島各地」の3回に分けて12点ずつ、12月27日まで入れ替え展示する。

新作「箕岳から臨む崎山町と鬼岳」©山本二三

 幼なじみでもある松野音幸館長(66)によると、山本さんは9月、最後の2点を制作するため福江島沖の黄(おう)島と黒島に渡った。「百景」は年内に完成する見通しだ。松野館長は「私たちが普段気にしない日常的な風景をどのように描いたか見てほしい」と話す。入館料一般400円、小中高生200円。月曜休館。お問い合わせは同美術館=0959(76)3923。 (野田範子)

=(10月27日付西日本新聞夕刊に掲載)=



五島百景 新作披露
会期:vol.1『 福 江 島 』   10月1日(木)~11月1日(日)
   vol.2『 歴 史・信 仰 』11月3日(火・祝)~11月29日(日)
   vol.3『 列 島 各 地 』   12月1日(火)~12月27日(日)
   午前9時~午後6時(11月21日~23日は午後9時まで開館)
   ※月曜休館(ただし月曜祝日の場合は開館し、翌火曜休館)
会場:山本二三美術館(長崎県五島市武家屋敷2-2-7)

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