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特別展

福田平八郎と大分の日本画家たち―首藤雨郊・高倉観崖・牧皎堂

日程  2022/09/30(金) 〜 2022/11/20(日)
会場 大分市美術館
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※ご来館前に、大分市美術館​ホームページで詳細をご確認ください。

福田平八郎《鮎》1958

 江戸時代後期、現在の大分県地域では、田能村竹田など南画家の活躍が顕著にみられ、その傾向は明治時代になっても続きました。明治30年代以降になると、旧制大分中学に赴任した松本古村、大分県師範学校に赴任した藤原竹郷ら美術(図画)教師の影響によって、新しい日本画に取り組む画家たちが現れました。

 首藤雨郊(しゅとううこう)、高倉観崖(たかくらかんがい)、牧皎堂(まきこうどう)、福田平八郎(ふくだへいはちろう)は現在の大分市出身。大分県師範学校や旧制大分中学に学んだ後、京都市立美術工芸学校や京都市立絵画専門学校でも学び、文展、帝展に入選しました。中でも福田平八郎は、1921(大正10)年、《鯉》が帝展特選となり、大正・昭和時代に日本を代表する画家の一人として活躍。1961(昭和36)年には文化勲章を受章し、大分市名誉市民となりました。大分における近代日本画の展開は彼ら4人によって切り拓かれたといえるでしょう。

 また、首藤、高倉、牧はそれぞれ福田と縁があることでも知られます。1910(明治43)年、福田に京都への進学を勧めたのが首藤雨郊であり、京都市立美術工芸学校へ紹介状を書いたのが高倉観崖でした。また福田が、京都を基盤に制作を続けた際、郷里大分で福田を支援する会「馬安会」が作られ、その会の主要メンバーの一人が牧皎堂でした。彼らは折に触れて交流を続け、合作なども遺しています。

 本展では、生誕130年を迎える福田平八郎の作品・資料とともに近代日本画界で活躍した大分ゆかりの画家首藤雨郊、高倉観崖、牧皎堂の作品・資料を紹介し、日本画展開の一端を紹介します。

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