江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2024/09/20(金) 〜 2024/10/06(日)
会場 EUREKA エウレカ |
EUREKAでは、9月20日から弥永隆広さんの個展「-narrative-」が開催されます。
弥永隆広は、個人的な経験や内面の感情に基づいて、自己の探求や社会との関係の在り方を思考しながら制作し続けています。
福岡では8年ぶりの個展です。オブジェとリトグラフを約15点発表いたします。
強固で複雑に絡み合う社会構造は、時に人を生かす代償として、何かしらの拘束を強いるように思える。生と死、善と悪、安息と苦痛。人は常にこの対極の狭間で揺れ動きながら、自らの存にたどり着くのではないのだろうか。そうした問いから、私は社会と個人の関係をテーマに制作を続けている。
私の作品によく登場する黒いボックスは、社会の堅固な構造を象徴し、その内側でほのかに放たれる青い光は、脆く儚い人の命を表現している。社会と個人を繋ぐチューブは、支えと拘束の両義性の意味を込めており、目に見えないブラックライトの光が、蛍光顔料を介して儚く美しい光を発する様子は、命の存在を暗示する癒しの光として、観る者を包み込む。これらの象徴を通して、社会に守られながらも、その枠にとらわれる個人の存在の微妙なバランスを探求し、その脆弱さと美しさを描いている。
これら作品は、母の病床で感じた穏やかな光景と、私自身の病床での経験に基づく非常に私的な「narrative(ナラティブ—物語—)」である。それと同時に、個人が社会に支えられつつも、その枠に制約されるという二重性を問いかける試みでもあると考えている。
今回は、過去に同のテーマで制作してきた半立体の作品とそこから平面に再構成したリトグラフ作品。そしてその版画を基盤にさまざまな素材をコラージュしたオブジェ作品を展示する。 (弥永隆広)
弥永隆広 / Iyonaga Takahiro
1955年 福岡県生まれ
1982年 九州産業大学大学院芸術研究科美術専攻修了
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2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
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