デンマーク・デザイン展　ヒュゲのかたち

ヨーロッパ大陸から突き出た半島と多くの島々から成る、北欧の国デンマーク。世界屈指の福祉先進国であり、持続可能な環境を目指すクリーンでエコな社会と高い税金、そしてデザイン大国としても知られています。

「世界一幸福な国」といわれるデンマークの人々の豊かな暮らしの秘訣として、近年日本でも注目されているのが“ヒュゲ（hygge）”。ヒュゲとは、「居心地のいい時間や空間」という意味のデンマーク語です。親しい友人や家族と室内で過ごすヒュゲを、デンマークの人々は何よりも大切にしてきました。ささやかな日常が穏やかで満ち足りたものになるように…。そうして、暮らしに寄り添うデザインが生まれたのです。

山口県立美術館で開催される「デンマーク・デザイン展 ヒュゲのかたち」では、ロイヤル コペンハーゲンの食器からミッドセンチュリーを彩る名作家具、バング＆オルフセンの近未来的な音響機器にレゴブロック、そして21世紀のプロダクトデザインまで、デンマーク・デザイン100年の歴史を辿る、日本初の展覧会です。約200点の作品をとおして、北欧の小さな国が育んだ豊かなデザイン文化を紹介し、その魅力に迫ります。