ワールドツアー

山口情報芸術センター［YCAM］では、映画監督・三宅唱とYCAMの共同制作による新作インスタレーション展「ワールドツアー」が開催されます。

本展は、YCAMが2015年から進める映画制作プロジェクト「YCAM Film Factory」の第四弾招聘監督、三宅唱が、日常に潜む数々の「映画的な瞬間」から、「映画」の存在をあぶりだし、複数スクリーンに構成したインスタレーション作品です。

三宅唱は、『やくたたず』（2010年）や『Playback』（2012年）といった長編劇映画で知られる映画監督。近年では建築家・鈴木了二や、ラッパー・OMSB（オムスビ）らとの作品制作など、活動の幅を広げています。今回発表する作品の映像は、2017年8月から2018年3月にかけて三宅と10数名の撮影者が、スマートフォンの動画撮影機能のみを使って撮影した映像の数々です。半年以上に渡って山口を中心に世界各地で撮影されたそれらの映像を、さらに三宅が再編集することで、撮影者の視点でもなく編集者（三宅）の視点でもない、「誰のものでもない視点」がそこに生まれます。

当たり前のように移りゆく日常に目を向け、世界をもう一度新しい視点から見つめ直す映像体験を、是非この機会にお楽しみ下さい。

オープン初日の4月21日には、「boidマガジン」の編集長で「爆音映画祭」主宰の樋口泰人と三宅唱によるトークに加え、三宅の盟友であるミュージシャン、OMSB、HiʼSpecによるライブパフォーマンスが展覧会場内で開催されます。（入場無料、申込不要）

会場は、山口情報芸術センター［YCAM］スタジオB。