江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2018/12/05(水) 〜 2019/02/01(金)
会場 CCAギャラリー |
現代美術センターCCA北九州で、ハミッシュ・フルトン展が開催されます。
CCAは1997年の開設以来、ハミッシュ・フルトンとプロジェクトを行ってきました。皿倉山(北九州市)でのプレ・オープニング・ワークショップでのグループ・ウォーク(1994)に始まり、1999年には福岡県と大分県にまたがる英彦山を7日間歩き制作した作品、2006年には屋久島を7日間歩いた経験から制作した作品を発表しています。また、同時に2冊のアーティストブック、「ひぐらし」(2000)と「古木」(2008)も出版しています。
ハミッシュ・フルトン(1946生)の作品は、特定の場所を歩いた経験から制作され、歩くことについてのテキストがいつも含まれています。自分自身を「歩くアーティスト(Walking artist)」と呼び、旅の途中で写真を撮り記録を書き留め、それを作品の中に取り入れることで自らの経験と観客を結びつけていきます。ハミッシュ・フルトンは、1960年代より、彫刻や絵画といった「物」ではないアートの形や手法の探求を始め、今ある現代アートの一つの基盤を築いていったアーティストの一人です。フルトンにとってそれは「歩く」ことでした。当時フルトンはロンドンのセント・マーチン美術学校の学生でしたが、同時期、同じ学校にはギルバート&ジョージ、リチャード・ロングといった、後にイギリスを代表するアーティストとなった多くの学生が在籍していました。彼らもまた既存のアートのあり方に疑問を持ち、独自の考え方を元に活動を展開することで、新しい美術の概念を切り開いていきました。
今回ハミッシュ・フルトンは、四国八十八箇所の45番札所、海岸山岩屋寺近くに滞在し、愛媛県の久高原町を14日間歩きます。またこの付近には、古岩屋と呼ばれる、約2000万年前の地層が残る巨大な奇岩群があります。第44番札所、菅生山大寶寺から岩屋寺に続く遍路道の途中にあり、高さ60メートルから100メートルにもなるこの巨岩群には、弘法大師と天の邪鬼の民話も伝えられ、神秘的な風情をたたえています。
ハミッシュ・フルトン展は12月5日から。
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