江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2022/09/26 |
“日本とアジアのアートマーケットの架け橋に”をテーマに、アジアのアートマーケットの活性化を目指して開催されている「アートフェアアジア福岡」。2015年から始まり、今年で7回目を迎えます。今年は、福岡国際会議場とホテルオークラ福岡の2会場で行われ、過去最大規模となる国内外の75ギャラリーが出展します。
今年の見どころについて、アートフェアアジア福岡の発起人でアートフェアアジア福岡の理事を務めるGallery MORYTAの森田俊一郎さんに話を聞きました。
「アートフェアは、ギャラリーが推薦するアーティストや作品を一堂にお見せするギャラリーショーです。ホテルオークラ福岡での出展も含めて、例年よりもさらに国際色豊かで、出会いと交流にあふれたアートフェアとなっています」と森田さん。
今年は、福岡市との初の共同開催でさらにパワーアップ。
「今年は初めて福岡市との共同開催が実現して嬉しいです。行政が関わることで、アートが一部の愛好者たちから飛び出し、皆さんに広く親しまれるチャンスだと思っています」
国内外より75ギャラリーが出展し、過去最大規模となる今年。福岡国際会議場では、アジアのアーティストを紹介する「アジアセクション」の新設や、スペシャルアドバイザーの宮津大輔氏がキュレーションを務めるブース「Leading Asia」の設置も。
「『Leading Asia』では、アジア地域を代表するギャラリーや、ぜひ注目していただきたいアーティストの作品を紹介します」
開催も今年で7回目。福岡のアートシーンにおいて手応えは。
「2015年、福岡で初めてのアートフェアを仕掛けたことにより、海外へ発信できうるアートの必要性を感じていました。その答えが、私にとって戦後ここ福岡で生まれた前衛美術集団『九州派』でした。近年、その評価はますます高まってきています。そしてその系譜を受け継ぐような、または世界に共有する価値観を持ちうる今のアーティストたちも紹介していければと願っています」
また、「『アート』という言葉を最近よく耳にするようになりましたが、アートは一言で括るべきではありません。私たちは、どんなアートと関われば良いか。その答えをアートフェアが担っていると言っても過言ではないでしょう。国内だけにしか通用しない、地域だけにとどまってしまうだけの、そんなアートの時代は終わりました。アートは当たり前に世界規模です。作品やアーティストを通して、世界を魅せてくれる、そんなアートでなければなりません」とも。
期間中は、ワークショップやトークイベント、アート映画祭などサテライトイベントも充実しているほか、市内各所で同時開催される企画も。
「今回のアートフェアアジア福岡では、並行してさまざまなイベントが開催予定です。福岡アジア美術館では、世界的なコレクターとしてアジア圏で知られる宮津大輔氏のコレクション展、Gallery MORYTAではその宮津氏のディレクションによる、アーティスト鳥越一輝の『2022.22のヌード』展を開催します。ぜひ、ご来廊ください」
「海外では当たり前にアートを資産価値としてとらえています。アートの本当の面白さは鑑賞するだけでは分からないとさえ思います。コレクションしてこそ、海外の美術愛好家の人々がアートフェア会場でワクワクしている気持ちを感じることができると思います。福岡が日本の現代アートの玄関口となり、日本を代表する現代アートの街となる可能性もあるはず。そんな光景が福岡でもっともっと生まれることを期待します」
過去最大規模で開かれるアートフェアアジア福岡。今のアートを間近に感じられる機会をどうぞお見逃しなく。
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福岡アジア美術館
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2024/10/26(土) 〜 2024/12/01(日)
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