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【インタビュー】俳優・井上芳雄さん 九州国立博物館の特別展「平戸モノ語り」音声ガイドナビゲーター

2026/02/05 LINE はてなブックマーク facebook Twitter

 九州国立博物館で開催中の特別展「平戸モノ語りー松浦静山と熈の情熱」で音声ガイドナビゲーターをつとめた俳優の井上芳雄さん。
 音声ガイド収録を終えた後のインタビューをお届けします。

P.SHITOMICHI (SEPTEM)


(インタビュー:平戸モノ語り展実行委員会)
______________________________

  • ――本展の音声ガイドのオファーを受けたとき、どんな印象を持ちましたか。


井上:2025年より九州国立博物館開館20周年記念応援大使をつとめており、九博に関わるものは出来るだけ参加したいと思っていたので、20周年記念特別展の締めくくりの展覧会に音声ガイドとして関われることは、光栄なことだなと喜んでお受けしました。

  • ――本展では、平戸松浦家の藩主親子、静山や熈が文化財の蒐集に情熱を燃やしていたことを紹介しています。井上さんが情熱を燃やす瞬間はどんな時ですか。


井上:職業が舞台俳優であり、好きなことを職業にしたので、いまだにミュージカルのことが好きという気持ちは変わりません。そういう意味では、変わらず舞台に情熱を燃やしていると思います。

――この音声ガイドを通じて、平戸モノ語り展にどんな印象をお持ちですか。

井上:静山・熈親子は「形を残して、ものを伝えること」が難しい時代に蒐集に情熱を注ぎました。自分たちのためだけではなく、後世の人たちのために残すというその想いは、とてもかけがえのないものだなと感じました。一見、蒐集したコレクションを愛でるのが好きな親子のご紹介なのかなと思ったのですが、それだけではなくて、それらをつないでいくというふたりの想いが伝わってくる展覧会内容だと感じました。

  • ――平戸モノ語り展の中で気になる作品はありましたか。


井上:沢山ありますが、特に《河太郎図》が気になりました。
静山が河童に興味があったのは、すごく面白いなと思いました。
いまだに河童にまつわる伝説はありますけど、それを実際に描いて、思い馳せていたと思うと面白いなと同時に可愛らしいなと感じましたね。

《河太郎図》(部分) 伝松浦清筆 江戸時代 十八~十九世紀 
長崎・松浦史料博物館

――普段の舞台や歌の表現と、音声ガイドの表現の違いはありますか。

井上:「自分が入らないようにする」という点が違いだと思います。
お芝居や歌においては、その役の気持ちを表すというような面が大きいですが、音声ガイドにおいては、言葉や声だけですし、基本的には自分を表現するわけじゃなく、あくまで情報や様子をお伝えするものなので、出来るだけあまり自分が入らないように気を付けています。
 今回の平戸モノ語り展では、ご覧になっている方が分かりやすいように、想像が膨らむようにという想いを込めて読むことを意識しました。

――平戸モノ語り展の舞台は江戸時代。2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」にもご出演されていましたが、もし江戸時代に生きていたら、どんな文化や趣味に惹かれたと思いますか?

井上:「べらぼう」に出た時にまず、すごく面白い時代だったんだなと改めて感じました。
 ある種、平和で安定した時代でもあったし、文化においても、偉い人たちに限られていたものが、どんどん庶民のものになっていったと思います。今、僕が携わっているミュージカルもそうですが、限られた人のためだけじゃなくて、広く楽しめるものを大事にする。そういったものにとても興味を惹かれます。

_____________________

俳優の井上芳雄さんが音声ガイドナビゲーターをつとめる平戸モノ語り展は、3月15日まで!
音声ガイドは一人一台700円(税込)です。来場の際は、ぜひ利用してみてください。

松浦史料博物館開館70周年記念・九州国立博物館開館20周年記念特別展             平戸モノ語り─松浦静山と熈の情熱
日程:2026/01/20(火) 〜 2026/03/15(日) 
時間:09:30 〜 17:00
※毎週金・土曜日は20:00まで夜間開館 ※夜間開館の実施については、九博公式サイトでご確認ください
休館日:毎週月曜日 ※2月23日(月・祝)は開館、2月24日(火)は休館
会場 :九州国立博物館(太宰府市石坂4₋7₋2)
展覧会公式HPはこちらから                                       


 

 

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