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このクオリティは、もはやアート。アジ美で『グランツーリスモ』体験!!【レポート】

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大迫章代
2017/10/31
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世界的な人気を誇るドライビングシミュレーションゲーム『グランツーリスモ』。シリーズ最新作『グランツーリスモSPORT』の発売に先立ち、10月8日(日)、9日(月祝)に福岡アジア美術館で行なわれたインタラクティブアート『グランツーリスモSPORT』展に行ってきました。

福岡アジア美術館の7階彫刻ラウンジで行なわれた『グランツーリスモSPORT』展

『グランツーリスモ』は累計出荷数7699万本。そのグラフィックの美しさや、挙動のリアルさに定評のあり、1997年の発売以来、ゲームファンだけでなく車好き、カーレースファンを魅了しつづけている人気ゲーム。にもかかわらず、今回は、あえてゲームの知識も、車の運転経験さえほとんどない素人女子…ARTNE編集部K嬢と筆者が、そのすごさを体験してきました。

まずは、ゲームを制作している株式会社ポリフォニー・デジタルのスタッフ、山田和輝さんがプレイしている様子を「ほ~」と感心しながら見学。あまりにも、なめらかなハンドルさばきに何がすごいのか、正直分かりません(汗)。

子どものころから『グランツーリスモ』のファンだったという山田さんは、GTアカデミー主催の2012年アジアチャンピオンシップで優勝したこともある達人。GTアカデミーとは、日産、プレイステーション、ポリフォニー・デジタルが2008年から共同で始めた国際コンテストで、バーチャルとリアルを繋ぎ、『グランツーリスモ』のトッププレイヤーに、本物のレースドライバーに なるチャンスを与えようというもの。実際、アカデミーから国際的に活躍するレーサーも生まれているのだそう。それだけでも『グランツーリスモ』が、ただのゲームではないことは分かるのだが、「何よりすごいのはゲームに登場する車のリアルさ、そのグラフィックのクオリティです」と山田さん。

株式会社ポリフォニー・デジタルのスタッフ、山田和輝さん

ゲームは、まず自分が運転する車を選ぶところから始まります。収録されている車種は150台以上。トヨタの最新型ハイブリットレーシングカー、TS050をはじめとする実際のレーシングカー、市販車、さらに車の未来を感じさせてくれるコンセプトカーまでが揃っており、外装からインテリアまで徹底的に正確に再現されたモデリングは、「これ、写真じゃないんですか?」と何度も聞いてしまうくらい精巧。車のグラフィックはすべて、1台につき1人のクリエイターが専任で半年~1年かけてつくり上げているのだそう。

コックピット型の試遊台で、車を選ぶ来場者

「現在ゲームで考えられる最先端の映像技術で、今回はずっと難しいと言われていた“フェラーリの赤”の再現にも成功しています。運転中、目に入る背景もすべて、実際にサーキットに出向いて現地取材をし、その地の風景やそこに自生する植物まで細かく再現したものです。挙動シミュレーションは、現実のレースからフィードバックされた情報をもとに再現していて、路面状況によるハンドルへの付加、車内のノイズ音まで徹底的にこだわっているんですよ」と山田さん。

山田さんからひと通り説明を聞いたところで、いよいよその臨場感を体験することに! ビビりな私に代わって、ARTNE編集部のK嬢がドライビングシートへ。ありがとう、K嬢!!

山田さんから簡単なインストラクションを受けるARTNE編集部K嬢
乗りやすい車種を選び、さっそくレーススタート

運転はほとんどしないと言いつつ、初めてにしてなかなかのハンドルさばき。途中、コースをはみ出しつつも、後半は余裕の走りで完走。すごいと思ったら、『グランツーリスモ』は未経験者でも十分レースを楽しめるよう、運転アシストも充実しているのです。すばらしい!もちろん、上級者はプロ級の高度のドライブシミュレーションを楽しめます。

さらに驚くのは、そのドライビングシチュエーションの豊富さ。実在する人気レーシングコースや公道など40コース(17ロケーション)が収録されている上に、朝、日中、サンセット、夜など時間帯を選択、さらに天気まで選べます。

ドライビング中の景色もリアル。時間帯による風景の違いも楽しめる。

実写のような高精度の背景と、車体からインテリアまで細部にまでこだわりぬいたグラフィックデザインは、まさにアートの域。このグラフィックは4K/HDRテレビにも対応ということで、会場では、ソニーのテレビの最高画質モデル、100インチ4K/HDR液晶テレビ「Z9D」での映像デモンストレーションも行なわれていました。

ソニーの100インチ、4K/HDR液晶テレビを使った映像デモンストレーション

もう1つ、ゲーム以外にも楽しめるのが、「スケープス」という機能。最新の技術革新で写真をベースとした背景素材に、光の情報、空間情報を持たせることで、車を自在に配置できるようになっています。スケープスを使えば、世界中の街や自然の風景の中に、好みの車を置いて、写真を撮影することができるのです。

まずは選んだ背景に車を配置
これにさまざまな特殊効果を加えれば、こんな疾走感あふれるラリーの写真も撮れてしまう


体験すれば、するほどハマりそうな『グランツーリスモSPORT』の世界。これぞ、まさにゲームの枠を超えた参加型のアート。このエキサイティングな体験型の展示は、12月15日(金)~18日(月)、マリンメッセ福岡ほかで開催される「福岡モーターショー2017」でも行なわれます。ぜひ次の機会をお見逃しなく!

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