谷川俊太郎 絵本★百貨展
2024/04/27(土) 〜 2024/06/16(日)
09:30 〜 18:00
福岡アジア美術館
2024/05/28 |
福岡アジア美術館で好評開催中の「谷川俊太郎 絵本★百貨展」では、92歳となる谷川俊太郎さんがこれまでに手がけた200冊の絵本の中から約20冊を取り上げ、多彩なクリエイターたちと一緒にさまざまな表現方法で展示しています。
本展の魅力を紹介してくれるのは、自身も谷川さんファンという編集者でライターの浅野佳子さん。3回に分けて見どころをレポートします。
レポート②はこちらから
レポート③はこちらから
今回の展覧会では、いま最前線で活躍するクリエイターが、谷川俊太郎さんの絵本のエッセンスから再び作品として構成したものが多数展示されています。「物語を語るのではなく、世界の見方を提示したい」と谷川さんが長年取り組んできた仕事が、多くのクリエイターを刺激し続けてきた証しです。アートやデザイン、アニメーション制作などに携わる人、興味がある人にとっても見逃せない内容です。
例えば、新作『すきのあいうえお』。谷川さんが選んだ「あられ」「いるか」「う」「えかき」「おか」などシンプルな五十音の言葉を、写真家の田附勝さんが日本全国を旅しながら撮影した写真で表現しています。言葉とビジュアルが伝えるものとの違いに気づきます。自分だったらどんな言葉を選ぶかな?どんな写真を撮るかな?と考えるのも、楽しいひとときです。
アートディレクター柿木原政広さんが手掛けたのは、科学絵本『こっぷ』。どこにでもあるコップが、水や煙や蝿をつかまえられるし、虹だって作れる…。コップの知られざる姿を描いた絵本を、柿木原さんは大きな3つのコップを置くインスタレーションで表現。1つ目のコップ越しに世界を眺め、2つ目の大きなコップにはつかまえられ、そして3つめのコップは…。こちらはぜひ会場で体験してください。
このほかにも、アニメーション作家や建築家、講談師など幅広い分野で注目されるクリエイターたちが、谷川俊太郎リスペクトを存分に発揮しています。谷川さんという豊かな土壌で、新たな芽がプツプツと発芽している様子を、お楽しみください!
そしてアートやデザインに興味がある人にとって、忘れてならないのがミュージアムグッズです! 本展のグッズは、ポップでユーモラスで手に取りたくなるものばかり。お気に入りの一品を見つけてください。
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◆参加クリエイター
・キュレーション・解説:林綾野(キュレーター)
・アートディレクション:有山達也(アートディレクター)
・空間構成:手塚貴晴(建築家)
・『ことばあそびうた』『こっぷ』のインスタレーション:柿木原政広(アートディレクター)
・『まるのおうさま』のアニメーション:坂井治(映像作家)
・『オサム』『おならうた』『これはすいへいせん』『ここはおうち』『ぴよぴよ』『ままですすきです すてきです』の展示デザイン:minna(アートディレクター/デザイナー)
・『とき』のアニメーション:新井風愉(映像作家)
・『なおみ』の朗読:神田京子(講談師)
・『かないくん』『ぼく』、和田誠との絵本の展示デザイン:張替那麻(建築家)
・『もこ もこもこ』部屋の映像:岡本香音(映像作家)
・『すきのあいうえお』の写真:田附勝(写真家)
◆展覧会概要
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
会期:2024年4月27日(土)〜6月16日(日)
観覧時間:9時30分〜18時(毎週⾦・⼟曜⽇は20時まで)※最終⼊場は30分前まで
休館⽇:⽔曜⽇
会場:福岡アジア美術館 7階 企画ギャラリー(福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7階)
詳細はこちら https://faam.city.Fukuoka.lg.jp/exhibition/19885/
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