2018年7月21日(土)にオープン予定の新しいミュージアム「大野城心のふるさと館」で、開館100日前を記念して、事業説明会&内覧会が開催されました。ピカピカのミュージアムの様子をオープンに先駆けてお届けします!
「大野城心のふるさと館」(愛称"ここふる")は、『―歴史と、まちと、人と、想いと―「つなぐ、つながる。」』というコンセプトのもと、歴史、こども、にぎわいをテーマにした市民交流の場となるミュージアムとして誕生します。フロアごとにもコンセプトが設定され、まちとのつながりを意識した展示を楽しむことができます。
まず、1階は"楽しく学ぶ"。
こどもたちが触れて学べる「昭和の暮らしコーナー」は、昭和30年代に実際に大野城市内にあった建物が再現されています。季節ごとの様々な昭和アイテムが取り揃えられていて、展示替えもおこなわれるそうです。この展示替えには市民も参加予定とのことなので、様々なアイテムを前に、昭和を知る世代/知らない世代の交流が自然と生まれそうです。同じく1階には「こども体験ギャラリー」もあり、週末には様々なワークショップが開催予定です。
階段横には大迫力の180インチモニターが鎮座。このモニター「大野城ダイナビジョン」では、インタラクティブな仕掛けで大野城のご当地情報に触れることができます。全身を使って楽しく遊んでいるうちに大野城に詳しくなれちゃいそうです!
床に描かれている地図にも仕掛けが。館内貸し出し用タブレットや専用アプリを使って画面越しに見てみると、歴史スポットや観光施設、季節ごとの見どころが詳細な地図とともに現れます。ここを拠点にあちこち巡ってみるのも楽しそうです。
階段横にはカラフルに光る壁の中にいくつものタイルが並びます。よく見るとひとつひとつになにやら文字が。これは"平成の石垣づくり共感プロジェクト"と題された一口寄付に参加した皆さんの名前が篆書体で刻まれたもの。なんだか自分もミュージアムの一員になったみたいで愛着が湧きそうですね!
続いて2階のコンセプトは"広く学ぶ"。階段を登ると目の前に現れるのは、カラフルな壁面。実寸大で再現された大野城跡の百間石垣(ひゃっけんいしがき)の隣に設置された、高さ7メートルのダイナミックな「百間石垣ウォール・クライミング」が目を惹きます。
ここで思い出して欲しいのですが、このミュージアムはまだオープン100日前。建物ができたばかりでまだ展示物はほとんど設置されていません。でも、まっさらな展示ケースを眺める機会はかえって貴重かもしれません。
ほかにも、国史跡に指定されている牛頸須恵器窯跡(うしくびすえきかまあと)の窯と工房を再現した「牛頸須恵器ファクトリー」や復原模型へのプロジェクションマッピング「水城・大野城シアター」など、じっくり学べる充実の展示が続きます。
そして3階は"深く学ぶ"。落ち着いた雰囲気で長居してしまいそうな「ふるさとラボ」では、様々な郷土資料が閲覧できます。大野城市が誇る文学者・目加田誠(めかだ まこと)先生のライブラリーもあり、貴重な資料が満載です。
そして3階には企画展示室も。気になるオープン記念の企画展は『顔 THE FACE』展。大野城市指定文化財《人面墨書土器》をはじめ、九州初出品を含む約40点の「顔」が古今東西から集まります。「顔」に込められた思いやメッセージを知ることで、歴史を身近に感じる機会となりそうです。
とにかくこの《人面墨書土器》がカワイイので展覧会が楽しみになります!!
企画展『顔 THE FACE~それぞれの「顔」が語りかける「過去」「現在」そして「未来」~』展
会期:2018年7月21日(土)~10月21日(日)
会場:大野城ふるさと館(福岡県大野城市曙町3丁目8-3)
http://www.onojo-occm.jp/
開館まであと100日。オープニングには様々なイベントも企画されています。新しいミュージアムに期待が高まります!