特別展 侍 ~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI
2019/09/07(土) 〜 2019/11/04(月)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
秋吉真由美 2019/10/23 |
福岡市博物館(福岡市早良区)で開催中の「特別展 侍 ~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI」。平安時代中期から桃山時代までの約600年間にわたる甲冑や刀剣を一堂に展示する本展の見どころをお伝えします。
今回展示される品の6割が国宝・重要文化財という貴重な本展。刀剣ファンは必見の名刀や甲冑、武将肖像画や合戦絵巻、古文書など約150点が並びます。
実戦に応じて、刀剣と甲冑は約600年の間に進化したそうで、平安時代半ばからは、騎射戦に適した「大鎧(おおよろい)」や「腹巻(はらまき)」、反りと鎬筋(しのぎすじ)がある「日本刀」が登場します。
甲冑は、牛革や鉄で作られた札(さね)を数千枚とじあわせて構成されています。平安時代半ばから登場した、札をとじて構成するスタイルの甲冑は、古墳時代中期のものをヒントに発展していったと言われています。
騎射戦で左手に弓を持つことから、敵側の左側面の防御性を高くする工夫や、あらゆる方向に矢を放てるように胴の中で体を捻ることができるように胴の腰回りは裾広がりの形状にするなど、実戦を通してスタイルが進化していったそうです。南北朝時代には「大鎧」に代わって、軽快な腹巻(右引合)・胴丸(背中引合)が主流となります。
また、実用性を重視した甲冑のスタイルの変化や流行を知るのもなかなか興味深いものです。
奥へ進むと、個性豊かな名刀がずらり。国宝の「太刀 名物 大典太(おおてんた)」や「刀 名物 圧切長谷部(へしきりはせべ)」、重要文化財の「脇指 名物 物吉貞宗」、重要美術品の「短刀 号 五虎退(ごこたい)」など、約60口の刀剣が展示されている様は圧巻です。
アニメや舞台、映画にもなるほどの人気を誇るPCブラウザ&スマホアプリゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」にも登場する刀剣も並びます!
刀剣と甲冑の歴史に触れた後は、グッズコーナーへ。刀剣ファンにはたまらない「刀剣乱舞-ONLINE-」とのコラボレーション企画も展開中。刀剣男士の等身大パネルや侍展開催記念イラストを館内に設置するほか、会場限定のコラボグッズが登場しています。
「刀剣乱舞-ONLINE-」で日本号役を務める声優・津田健次郎さんによる音声ガイドも必聴! 刀剣男士・日本号ボイスのボーナストラックも聞けます! ぜひ音声ガイドを聞きながら、名宝の数々を堪能してみては。
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