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「美」の概念を拡張したい/チームラボ・猪子寿之代表【コラム】

2020/02/18 LINE はてなブックマーク facebook Twitter
チームラボ・猪子寿之代表

福岡城跡で開催中の「光の祭」を手掛けた「チームラボ」は、アートや科学など多分野の専門家の集まりで、デジタルアートを国内外で発表している。東京・お台場のデジタルアートミュージアムは圧倒的な集客力を見せ、昨年秋は中国・上海に常設ミュージアムを開設するなど勢いは止まらない。チームを率いる猪子寿之(いのことしゆき)代表は「美の概念を拡張したい」と、デジタルアートが切り開く新たな地平を見据える。

石垣の反転無分別 - 石城跡 / Reversible Rotation in the Stone Wall - Fukuoka Castle Ruins

400年超の歴史を持つ福岡城跡。展示する作品の一つ「石垣の反転無分別」は、光で石垣に黒い線を描き、石が風化することで生まれた真っ黒な影も取り込んで「書」を構成する。最新の映像技術と、積み重なった時間が一体化する瞬間。猪子代表は「人間は自分が生きた間でしか、時間の連続性を認識できない。でも、連続してきたからこそ今がある。そういうことに、城跡や石垣を通して気付ける作品にしたかった」と狙いを明かす。

会場を見て回ると、作品と作品には明確な境界がなく、全体が一つの作品であるような感覚になる。「それぞれ独立した作品が相互に影響し、連続していることそのものが美しい、という体験ができる」と猪子代表。絵や彫刻の鑑賞とは異質な、「『どれが一番良かった?』という会話にならない内容」を目指した。

2018年6月、お台場にオープンしたデジタルアートミュージアムも、名称の一部に「ボーダレス」を冠し、境界のない連続する作品世界を現出させた。開館1年で約230万人の来場者を集め、大半は訪日外国人が占めたという。国際的な人気は、「連続性」をキーワードとする新しいアート体験を、幅広い層が支持しているからなのだろう。 (諏訪部真)=1月9日付西日本新聞朝刊に掲載=

※会期が2/23まで延長されました

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