九州、山口エリアの展覧会情報&
アートカルチャーWEBマガジン

ARTNE ›  EVENT ›  森山安英 解体と再生

森山安英 解体と再生

日程  2018/05/19(土) 〜 2018/07/01(日)
会場 北九州市立美術館 本館
LINE はてなブックマーク facebook Twitter
《光ノ表面トシテノ銀色 17-3》1994年 北九州市立美術館蔵

森山安英は1936(昭和11)年、八幡市(現・北九州市八幡東区)に生まれ、現在も北九州市を拠点に活動し続けている画家です。
1968年、先行する前衛美術グループ〈九州派〉の強い影響を受けながら、自らも地元作家たちとともに〈集団蜘蛛〉を結成。まもなく3人のメンバーに少数精鋭化されると、既存の美術団体や権威のみならず、同時代の前衛運動すらも標的とし、あらゆる芸術表現を否定する過激なハプニングを繰り返しました。
その後森山は、15年の長い沈黙の時期を経て、1988年から突如として銀一色の絵画作品を発表し始めます。「アルミナ頌」「光ノ表面トシテノ銀色」などのシリーズは、筆で描くのではなく、絵具を流し込むことで画面を覆っていく独特の手法により、「描く」という行為自体を問い直しています。
一方、2001年以降にはたびたび「普通の絵が描きたい」と口にし、色やかたちといった絵画的要素や社会的なテーマを積極的に取り戻し、近年は具象画も手がけるようになりました。

北九州市立美術館本館で開催される本展は、1987年から30年に亘って制作された絵画シリーズのすべてを一堂に会する初めての機会であるとともに、〈集団蜘蛛〉時代の作品や資料が合わせて展示されることで、生涯、北九州の地で「絵画とは何か」を問い続けてきた森山の全貌に迫る内容となっています。

このイベントに関する記事

Thumb mini 7e431417d6
コラム

「描く」問い直した軌跡 集団蜘蛛で活動 森山安英さん 北九州市立美術館で回顧展【コラム】

他の展覧会・イベントを見る

おすすめイベント

RECOMMENDED EVENT
Thumb mini 070f2343ce

江口寿史展
EGUCHI in ASIA

2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館

Thumb mini 199fb1a74c

挂甲の武人 国宝指定50周年記念/九州国立博物館開館20周年記念/NHK放送100年/朝日新聞西部本社発刊90周年記念
特別展「はにわ」

2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館

Thumb mini 9993474781

トークイベント「知られざる“目利き”吉村観阿とは何者か?」

2024/11/30(土)
福岡市美術館1階 ミュージアムホール

Thumb mini 7f9a448fea

バリアフリーギャラリーツアー 
①視覚障がい者のためのおしゃべりとてざわりのツアー

2024/11/30(土)
福岡市美術館 コレクション展示室

Thumb mini cbbf457e32
終了間近

最後の浮世絵師
月岡芳年展

2024/10/26(土) 〜 2024/12/01(日)
九州芸文館

他の展覧会・イベントを見る

おすすめ記事

RECOMMENDED ARTICLE
Thumb mini 42b0b66453
レポート

ハローキティ誕生50周年を祝したポップアップショップ、福岡三越で開幕

Thumb mini a9ac791d30
ニュース

「民藝」のルーツと今を展望する展覧会  2025年2月に九州上陸

Thumb mini 8731d362c8
ニュース

紙とイラストを愛する人々へ――「紙博 」約5年ぶりの福岡開催。

Thumb mini 90de4e6d95
ニュース

11/29より福岡三越でハローキティの50周年記念イベントを開催

Thumb mini d782fcb418
ニュース

福岡県の『伝統工芸 × 名産品 × NEWデザイン』の3乗で魅せる、新たな地域の可能性。大丸福岡天神店で11/27よりイベント「CRAFT DESIGN MEETS FUKUOKA」開催

今週の人気記事

WEEKLY RANKING
特集記事をもっと見る