江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
2018/06/29 |
「ん? 何これ」。街を歩いていると、そんな彫刻やオブジェに出くわすことってありますよね。思わず噴き出してしまったり、頭をひねったり、視界から“スルー”してしまうほど地味だったり…。観光客でにぎわう福岡市にもユニークな作品群が点在します。試しに博多エリアを、カメラを手にぶらついてみると-。
大勢の人が行き交うJR博多駅博多口前の交差点。信号待ちの記者の視界に飛び込んできたのは、カクカクと今にも歩きだしそうな巨大な青銅のオブジェ。作品名は「WALK」。スマートフォンに目を落とす人々とは対照的に躍動感にあふれていますねぇ。
博多駅から東に徒歩数分の中比恵公園。ここにもまた変な(ごめんなさい!)オブジェが。高さ約4メートルの手の形をした「ハローアンドグッバイ」。アジアの玄関口・福岡での出会いや別れを表しているのだとか。「恐竜の手みたい」と子どもたち。いいんです。受け止め方は人それぞれ自由で。
市営地下鉄・中洲川端駅近くに昨夏オープンした簡易宿泊施設「WeBase(ウィーベース) 博多」の玄関に身を乗り出して鎮座するのは、高さ3メートルもの「ニャーピー」。船旅の守り神とされる猫がモチーフで、宇宙服のようなデザインが特徴。地元で末永く愛されるよう博多小児童に名付けてもらったのだとか。まさに看板猫、ですね。
最後に向かったのは博多区下川端町の博多リバレインモールが入るビルとホテルオークラ福岡を結ぶ2階の連絡通路。作品は「千字橋」。欄干や床に彫り込まれているのは漢字、漢字、漢字…。意図不明だけど、気になります。市都市景観室によると、1983年から「彫刻のあるまちづくり」を推進。博多や天神、百道など各地に200点を超す作品があるそうです。同室のホームページ(HP)には地図付きガイドも掲載しているので、気になる作品を訪ねてみてはいかが。詳しくは「パブリックアート 福岡」で検索を。
(宮下雅太郎)=6月23日西日本新聞朝刊に掲載=
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