
第35回九州産業⼤学美術館所蔵品+展
「巴里、ルオー、ザッキン。」 + 「元倉眞琴 集まって住む」
2025/04/01(火) 〜 2025/05/25(日)
九州産業⼤学美術館展⽰室 1階、2階
日程
2025/05/10(土) 〜 2025/05/30(金)
会場 GALLERY SOAP |
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遥か古代より、福岡という地域は海の向こうのアジアと繋がりがありました。大陸からの風は、この土地の「気風」に大きく関わってきたとも言えます。
明治に入り、現在の福岡市博多区で、眼科医・高場乱が、漢学を礎にした「にんじん畑塾」を開校します。そこから、政治結社「玄洋社」の中心人物達が数多に輩出されていきます。やがて1946年に「玄洋社」はGHQから”アジア主義のもと大陸侵略を誘導した最右翼集団”と危険視され事実上の解散を余儀なくされるようになります。
これらは紛れもなくGHQがそして、敗戦国日本が消そうとした対象でもありました。自らで、何が起きたのかをしっかりと受け止めたり、検証したりせずに「消すこと」でやり過ごしてしまった事象の一つのようにも思われます。
このようなコンセプトを背景に、同世代のアーチストたちで、この土地柄を形成する歴史を追いかけつつ「福岡」をアジアとの関係の中で時間的・空間的に問い直す機会にしたいと考えます。私たちが知る限り、今まで美術のテーマで「玄洋社」が、直接的に扱われたことはなく、挑戦的な試みだと自負しています。
歴史は一直線ではなく、語る人間、受け取る人間の作意と恣意が混ざりながら何度も問い直され、その曲がりくねりから「どのような問いと真実」を見つけ出すか、私たちは消えていこうとする出来事を表現に繋げ世の中に問うことで、穴(空洞)に立ち戻る場所を形成したいと考えます。
(船木美佳)
3人の出展アーティストと炭坑と玄洋社をテーマにした展示作品
森秀信
《FERTILE LAND》 2019年
《セルフポートレイト- 三菱飯塚炭鉱》2025年
GARAGE TV
* GARAGE TVは宮川敬一(GALLERY SOAP)と森秀信のアートユニット
《松原浴場》2002年
船木美佳
《玄洋社双六》2025年
《亀の上の頭山満》2025年
《 154基 》2025年
2025/04/01(火) 〜 2025/05/25(日)
九州産業⼤学美術館展⽰室 1階、2階
2025/04/12(土) 〜 2025/05/25(日)
出光美術館(門司)
2025/04/15(火) 〜 2025/05/25(日)
下関市立美術館
2025/04/19(土) 〜 2025/05/25(日)
福岡県立美術館
2025/04/24(木) 〜 2025/05/25(日)
ONE FUKUOKA BLDG. 3F|SPIRAL GARDEN / 6F|CONFERENCE HALL